For inquiries about GlobalPlatform or website assistance, contact secretariat@globalplatform.org.
GlobalPlatform日本タスクフォースとは?
近年、IoTデバイスの普及そしてエコシステム化の進展に伴い、ゼロトラスト問題、サプライチェーン問題を含む多様なサイバーセキュリティ問題が顕在化しており、デバイスの信頼の基点や信頼性保証に対する期待が高まっています。このような状況を受けて、世界中の地域・団体で関係するガイドラインの制定が盛んであり、この問題を解決するための技術として注目されているのが、ICカード・eSIM、そしてTEE(Trusted Execution Environment)に代表されるセキュアコンポーネント技術です。
GlobalPlatform(以下、GP)はセキュアコンポーネント技術に関する標準化団体であり、近年ではセキュアコンポーネントの上位にトラスト基盤TPS(Trusted Platform Service) のインターフェースやデバイス全体の信頼性を保証するSESIP(Security Evaluation Standard for IoT Platforms)の規定を行うなどセキュアコンポーネントからセキュアデバイスへと標準化対象を拡大しています。
一方で、旧来より標準化が進められてきたモバイル分野でもデジタルID技術の進展を背景に、IDウォレットの動きが活発であり、デバイスセキュリティの重要性が増しています。
GPではFIDO(Fast IDentity Online)アライアンス、TCG(Trusted Computing Group)他、IoT・ID関連団体を含む30以上もの多様な団体とのアライアンスを形成しながら、このようにセキュアコンポーネントからセキュアデバイスへの流れを加速し、最近では、市場適用の促進を図るために、自動車、IDウォレット、SBOM(Software Bill of Materials)に関わる市場タスクフォースを新たに設立しました。
このような動きの中、GP日本タスクフォース(以下、JTF)は、2013年10月、日本地域からGlobalPlatformへの国内要件フィードバックを主目的として、GP最初の地域組織として設立されました。基本活動としてGP状況やGP文書の共有の他、ユースケース分析、GP技術マップ作成などを行い、今後は、前記GP内に新たに設立された市場タスクフォースとの連携を通じて、国内有望市場への展開を促進して行きたいと考えております。
特に、これを推進するための取り組みの一つとして、毎年「セキュアデバイスフォーラム」を開催し、現在までに約30もの団体からご参加頂くに至っております。
今後は、さらにアジアの地域タスクフォースとの連携により、アジア地域からの発信とグローバル化への貢献が図れればと考えています。
本HPを通じて、GPとJTFの活動と動きを国内の皆様と共有し、セキュアコンポーネント・セキュアデバイス活用による国内セキュリティ市場活性化の一助となれれば幸いです。
是非とも、GlobalPlatformおよびJTFにご加入頂き、一緒に議論できればと思います。
2023年6月
GlobalPlatform
日本タスクフォース
主査 庭野栄一
日本タスクフォースへのお問い合わせを日本語及び英語にて受け付けております。日本タスクフォースへの加入のご相談やGP技術に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。